パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

業界新聞、文化通信で連載を始めました~「書店経営 繁栄の条件」連載、第1回目~井戸書店

実は今年2月より、新聞・出版・広告の業界新聞「文化通信」www.bunkanews.jpにて

「書店経営 繁栄の条件」という連載記事を執筆しております。

 第1回目は神戸の板宿の町の本屋さん「井戸書店」さんです。

 

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今まで繰り返し、町の本屋が閉店せざるを得なくなった社会状況の変遷を述べてきました。

http://bkpalna.hatenablog.com/entry/20131125/1385362579

 

 1.96年をピークに生産年齢人口が減少

 2.インターネットの普及

 3.大店舗法撤廃による競合店の進出

 

といったところが大きな理由となりますが

ではこのような厳しい現状にもかかわらず

これから紹介する書店はなぜ繁盛しているのか?

 「立地とその街の変遷」

 「市況や競合店出店という外部環境の変化」

そういう状況の中で経営の舵取りをした

 「店主の経営戦略」

という三つの観点から考察した記事を書いております。

 

神戸の板宿は三宮、元町から地下鉄で15分ほど西の須磨区にあります。

正直に申し上げて、私は板宿という街を知りませんでした。

昨年9月、海文堂書店さんの閉店の知らせがあった頃、

若い書店仲間と一緒にお店に初めて訪問しました。

 

まず地下鉄板宿駅から上がって驚いたのが、

板宿商店街の繁盛ぶりです。

夕方ということもあったかもしれませんが、

人の多いことにビックリいたしました。

これほど元気な商店街がまだあったのかと・・・・・・

もちろんお店もお客さんでいっぱいです。

まるで昭和の時代を彷彿とさせる賑わいぶりでした。

そのあと、店主の森さんと一緒に飲みながら

 お店のこと

 売上のこと!!

を聞いてまたびっくり!

東京にも「町の本屋の復権」を掲げて開店した

同規模の業界では有名な本屋さんがありますが

そのお店より売上が高いのです。

それも中心地の三宮ではなく神戸の西の果てにありながら・・・・・・

その理由を探りたいと、

板宿のこと、商店街のこと、お店の歴史、

そして森店長の経営戦略を伺った次第です。

 

森店長に取材する中で、

井戸書店の売り上げの秘密。

阪神大震災から学んだこと。

繁盛するかのように見える板宿商店街の現実。

その再生の難しさ。

一方でどんどん成熟していく消費者の存在。

震災後の再開発から誕生した新しく若い住人たちは、

果たして、この戦前から栄える商店街を支持してくれるのであろうか?

そんな中で森店長がお店の経営判断をどう采配してきたのか?

目から鱗の商売の基本。

地域密着、地産地消を目指した経営理念

そして理想と現実の難しさなど

考えさせられることばかりでした。

ずいぶん前に藻谷浩介さんと山崎亮さんの共著


藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?〜 藻谷浩介&山崎亮 学芸出版社 〜店長 - パルナ書房

で紹介いたしましたが、そこに通じる難しさがあります。

実は森店長との出会いのなれそめは、

たまたまこの書籍の紹介からなのですが・・・・・・

 

アップした記事の写真は第1回目。

井戸書店さんは4回に渡って連載いたしました。

2回目以降はアップできませんが、

文化通信にて、掲載分のみの購入も可能とのことです。

興味のある方は是非、ご購入ください!

文化通信社 www.bunkanews.jp