パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

パルナ書房の棚

パルナ書房は4月30日をもちまして千本五条、丹波口駅前の店舗から退去いたしました。

最後にパルナ書房のここ10年の棚を振り返ってご紹介したいとおもいます。

棚作りに力を入れ始めたのは2004年年明け
当時のアルバイトスタッフがエドワード・ゴーリーエロール・ル・カインによる大人絵本フェアをしたのが始まりでした。

その他、廃墟をテーマに軍艦島の写真集や別冊太陽フェアなど・・・

2004年秋には
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」がアニメ化され
お客様から日本の児童文学と海外の児童文学を展開したら面白いよとアドバイスされ
「日本児童文学VS海外児童文学」棚
日本勢は上橋菜穂子あさのあつこいぬいとみこ荻原規子森絵都
海外では指輪物語ゲド戦記、エイラ 地上の旅人、
ハリーポッターの発売時期と重なって非常に好評でした。

ここから調子に乗って
翌年の2005年の棚です。

青幻舎のビジュアル文庫シリーズは私の一番のお気に入りで、特に力の入った棚でした。
このPOPは出版社の青幻舎さんにお譲りして、今でも青幻舎さんは東京や大阪、パリのブックフェアで使っておられるようです。
もう8年!パルナ史上、最も寿命の長いPOPです(笑)

とはいえ、2005年の暮れ頃には私自身が書棚のマンネリ化を感じ始めました。
そんな時に注目したのが歴史関連の棚でした。2006年に入ったばかりの頃です。

当時の思いを出版社宛にこんな風に語っておりました。
歴史の中に全てのテーマを取り込めないかとひらめく
「娯楽としての歴史コーナ」
日本史、時代小説だけにとどまらず、
古代においては古事記日本書紀といった神話、宗教、
そして平安から中世にかけては王朝文化の中で古典の展開。
万葉集百人一首は文学だけではなく歴史資料としての側面もあり
日本史の古代を語るには中国、朝鮮半島にも触れねばならない。
孔子論語司馬遷史記・・・漢文のコーナにもなる。
農耕、食、芸能、男女関係、文化史美術史、全てにおいて歴史の変遷があるし
これまでそれぞれ別々の分野として陳列されていた棚です。
パルナ書房の20坪という小さなスペースを逆手にとって、歴史というテーマで括ってしまおう」
一言で表せば
「森羅万象を歴史で語る」
です。

で作った歴史棚がこれです。
司馬作品を時代別で陳列

宮本常一網野善彦など民俗学

古代は神話、宗教、日本語、漢字、朝鮮半島中国古代史と密接に絡み合い

源氏物語ボーイズラブを取り入れて・・・

そして全体像がこちら

歴史の棚でパルナ書房の方向性が見えてきたので
思い切ってプチリニューアルもしました。

京都本にも力を入れて「京都コーナー」

「らくたび文庫」が創刊したのでコーナーを作ったら
POPコンクールで入賞し「らくたび文庫」さんのご招待でスタッフと一緒に会席料理をいただきました。
 

京都の版元の書籍は特に大き取り上げました。
私のお気に入りが「京都音楽空間」

パルナ書房があった壬生島原は新撰組ゆかりの地です。
新撰組コーナーは力を入れました。
浅田次郎壬生義士伝」の地図はPOP代わりに作成しました。
輪違屋、角屋、壬生寺、とパルナ書房の位置関係がわかるようになっております。
新撰組の小説などを読むときに手元においておくと便利なので写真サイズにプリントしました。
 

歴史の棚は残念ながら専門書が期待していたほどには売れなかったのですが
江戸時代の棚に置いた「佐伯泰英」を代表とする「書下ろし時代小説文庫」が爆発的に売れました。

このあたりから時代小説にシフトし

高田郁先生の「みをつくし料理帖」のPOPコンクールで優勝

昨年、映画が公開された「天地明察」のPOP
このあたりから"やり過ぎ"感が出てきます(笑)

私イチオシの作家、岡田秀文先生「太閤暗殺」

そして、坂岡真先生の「鬼役」

実は一般公開していなかったのですが、官能小説もPOPを書きました。
出版社によると官能小説でPOPを書いたのは前代未聞(笑)とのことで作家川奈まり子先生がご来店されました。
川奈まり子先生「人妻、洗います!」

最後に
閉店まで付き合ってくれたスタッフの廣田の作品をパルナの片隅で常時展示しておりました。
ちなみに官能小説のPOPも廣田作品です。
ご覧ください。

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