パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

「31歳からの子宮の教科書」ディスカバー21 著者宗田聡             〜店長

最近発売された女性ファッション雑誌のキャッチコピー 
宝島社「GLOW」
"恋をしても、働いても、ミニスカはいてもいいじゃない!
40代女子わたし新発見!"

光文社「STORY」
"いま絶頂!40代は、10年前より10倍キレイになった!!"
"この10年元気な40代女子が増えて、街が、世の中が変わった!"

美し過ぎる日本の30代40代女子
出版業界では今、一番注目の読者ターゲットは40代女子、
ランニングをしていてもランナー女子の中心はアラフォー・・・

本当に世の中が変わったと思います。
今、日本で一番輝いている存在ですね。
スタイルも内面も磨き上げ、20代女子よりも魅力的。
その美しさを維持するには徹底した自己管理が必要で、
それができる女子なら、きっと仕事もできるはず。
外見も仕事も20代に負けない自信を持っているアラフォー女子はたくさんいるのでは?
おそらく彼女たちは50代、60代になっても美しさを保ち、
日本社会の中心的な存在となると思います。

しかし本書「31歳からの子宮の教科書」ディスカバー21 宗田聡を読むと
http://www.d21.co.jp/products/isbn9784799312490

★人生50年が80年になった現在も閉経年齢が50歳前後である事は昔も今も変わらない
★35歳を過ぎると卵子は古くなってしまう
★35歳から妊娠率が落ち始め40歳で激減
★40代の出産は命がけだ
★初期流産の確率35歳で20% 40歳で30% 45歳で80%

といった事実に愕然とさせられます。

果たしてアラフォー女子はこの事実を本当に知っているのでしょうか?
昔の人と違ってこれだけ若くて元気なんだから、閉経年齢もその分遅くなっているはず!と思っている女性も多いのでは?
何ぶん、こういったデリケートな話はオープンにしにくいので私にはわかりません・・・

体力やスタイルは鍛えれば40代になっても維持できるものなんです。
最近ランニングを始めた私は10代の自分よりも心肺機能は向上しています。
昔、筋トレにハマっていた頃、
トレーニングコーチに「経験的には、60代まで維持できるもんですよ」
と教えていただきました。
そのコーチ自身が50代の方ですが見事にビルドアップされた体を維持されていて
見た目も30代にしか見えませんでした。
しかし、生理的に変わり様がないものもあるということなんですね。

私がこの事実を知ったのは2005年放送の「朝まで生テレビ」〜激論!少子化の何が悪い?!〜でした。

重要なことは義務教育で本書にある正しい知識を教えていないということです。
教科書が手元にないので本当に保健体育の教科書に載っていないのか、確認ができません。
20代女性スタッフのヒロタに聞いても教育を受けた記憶が無いとのこと。
もしかしたら、教科書の片隅には載っているのかもしれません。
しかし積極的に教えなければ誰も全ての教科書の端から端まで読みません。
だいたいにして受験科目でもありませんしね・・・

少子化が社会問題となっている今、一体どういうことなんでしょうか?
先生は、学校は、文部科学省は、政府はどういう認識なんでしょうか?
それとも今の中学生はこういった知識を教えてもらっているのでしょうか?

本書の知識があれば人生の選択肢の順番や時期が変わる人も多いのでは?
後悔することなくより豊かな充実した人生を送るために本当に読んでいただきたい1冊です。

本書「31歳からの子宮の教科書」は
20代女子からアラサー女子が読者ターゲットとなっていますが
40代女子にもぜひ読んでいただきたい。
副作用の少ない低用量ピルの積極的な活用など前向きな選択肢が広がるはずです。

そして男性にとっても必読の書です。
パートナーとなる女性の体の仕組みをきちんと知っておくことは
あたり前のことですが、自分の人生の選択肢に大きく関わってくるからです。

書籍としてもとても読みやすく構成されています
"ありがちな間違った知識"を3コママンガで紹介し、
正しい知識をわかりやすく解説しています。
男性の私が読んでも1時間程度で読み終えました。


なお、
実は"妊娠、出産"は"就活"と大きく関わっています。

終身雇用制の 80年代と違い
グローバル化した現在は非正規雇用つまり契約社員やアルバイトといった雇用形態が主流となっています。
もはや正社員の夫に専業主婦はという形は成立しにくい時代です。

〜ま、このあたりは長くなりますので上野千鶴子先生の本を読んでいただくとして〜

となると育児制度が完備している企業に就職しなければ
妊娠、出産、育児は不可能ということになります。
つまり、
「就活、婚活、妊活」
は 3 点セットで考えなければいけない時代なのです。
学生時代に結婚、出産、育児までの人生設計をしなければいけない・・・
ここまで考えると勝間和代氏の提案が現実味を帯びてきますね。

「婚活時代」ディスカバー21 白河桃子山田昌弘共著
http://www.d21.co.jp/products/isbn9784887596238

白河桃子氏の新刊、「女子と就活」中公新書
と併せて読んでいただくと大変参考になります。
http://www.amazon.co.jp/dp/4121504313
こちらは大学生から20代女子がターゲットになりますが、
読めば妊娠出産育児と雇用問題が不可分の関係であることが理解でき
私が上野千鶴子を持ちだした理由もわかります。
その中での「婚活時代」の難しさが浮き彫りになり、
「31歳からの子宮の教科書」の重大性がより大きくなってくるわけです。

くどいようですが
「女子と就活」「婚活時代」「31歳からの子宮の教科書」
は必読の書です。
セットで読んでくださいね。