パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

伏見城洛外図屏風〜「太閤暗殺」岡田秀文、双葉社文庫          店長

孤高の男、石川五右衛門
調略の天才、石田三成
雪辱に命を懸ける、木村常陸
愚直に生きる、前田玄以
天下を掌に転がす、秀吉

乱世に生きる男たちの野望、絶望、焦燥、矜持
胸を焦がすほどに熱くなる

誰に肩入れしようかと最後まで迷わせる作者の憎い仕掛けに脱帽だ
緊張感、スピードともに文句なし!

6/14発売の双葉文庫「太閤暗殺」著者岡田秀文
実は本書の帯にキャッチコピーを書かせて頂きました。

既に「魔将軍」「賎ヶ岳」「信長の影」共に双葉社
「応仁秘譚抄」光文社などで実績のある作家です。
特に巧みな人物描写が素晴らしく、
その登場人物たちの織りなす群像劇は最後まで飽きさせずに読ませます。
歴史考証も深く正確です。

ちなみに「魔将軍」及び最新作の「応仁秘譚抄」は中世室町時代の小説です。
室町幕府を舞台とした小説はあまり知られていません。
生産、流通が盛んとなり経済発展が著しい中世の時代を背景に
管領家有力大名に支えられた足利将軍の実態、
茶の湯、連歌、能楽、書院造といった現在に至る北山文化、東山文化の確立
さらに商人や新興勢力が台頭による下克上の様相、
そして戦国時代の到来を実に見事に書き上げられているのです。
この2冊を読むと徳川時代がいかに室町幕府の轍を踏まぬよう苦心したかがわかります。

これからの活躍が楽しみな作家です。
私は岡田秀文作品はおおかた読了しました。
パルナ書房も応援しますよ!

冒頭のPOPは
信長が謙信に贈ったとされる洛中洛外図屏風をヒントに
ちょっと遊んでみました。
構想は店長、作成は廣田です。

書店、出版関係者様へ
こちらからPOPをPDFで自由にダウンロードできます。
どんどんご活用くださいませ、ただし重たいです。
伏見城洛外図屏風POP pdfファイル

軽いファイルはこちらからどうぞ、jpgファイルです。
伏見城洛外図屏風POP