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パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

「京都ランニングマップ」を企画したいきさつ、京都の出版業界編   〜店長

数年前から自転車ブームが起きています。
クロスバイク、ピストバイク、ミニベロ・・・

京都でもスポーツバイクで通勤通学している人たちを見かけるようになりました。
私もロードバイク(長距離用の競技自転車)をしていたこともあって、
パルナ書房では自転車コーナーを大きく展開していました。

そこで京都の自転車マップの登場です。
各出版社が雑誌や書籍でいろんな京都の自転車マップを出したのですが
結果的に京都以外の出版社が出した京都自転車マップが爆発的に売れた苦い経験があります。
これは京都の出版業界の沽券に関わる問題です。

あまり知られていないかもしれませんが、
東京に一極集中化した出版業界にあって、京都には独自の出版文化があります。
地元出版社がとても元気なのです。

◆京都の新聞界では圧倒的シェアを誇る京都新聞社
◆他の追随を許さない発売部数を誇る京都の月刊情報誌 Leaf
◆全国でベストセラーとなった「京都時代マップ」に続き、もう 6 年目にもかかわらず毎年発売部数を落とすことのない「京都手帖」を発行している光村推古書院
◆美術専門書を中心にしながら、パラパラブックスなど規格外の出版物を展開する青幻舎

また京都の書店側も「京都本」コーナーを最も売れるジャンルの一つとして棚作りに力を入れています。個性豊かな地元出版社と書店との間には丁々発止の交流関係が昔からできているのです。

昨年、私は書店の立場から
「ランニングブームの今、京都のランニングマップは地元の出版社から出してよ」
「需要があって、物がないときは必ず売れるから」
「ランニングマップだけは自転車の時みたいに先を越されることのないように!」
とパルナ書房に来店した光村推古書院の営業マン T 氏に訴えたところ、

「じゃ店長が企画書を書いてください」
とボールを返され、本書の企画発行が実現した次第なのです。