パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

吉田豪〜最強のインタビュアー

あのムツゴロウさんに買春した話をさせた男
さらに動物王国に紛れ込んだ詐欺師を原野に捨てた話まで!

小林亜星からは三度も淋病に罹ったという恥ずかしい話を引き出し
さいとう・たかおには学生時代女教師を集団レイプしようとした悪行を告白させた男
金田正一は「昔はよく石原裕次郎力道山と三人で路上でカーレースをやった、あのころは車にひかれても、ひかれた方が悪い時代だったから」などと言わせてしまう。

吉田豪の手法は、
インタビューの前に古本やインターネットで調べつす
それはもう実に徹底していて
数十年も前に出した自叙伝みたいな古本まで読み込むものだから
それを書いた本人にでさえ覚えてないこともたびたびある
取材前にはもう相手のこと全部知ってるの
既に知ったいることを絶妙なタイミングで切り出し、
相手に思わず告白させる、
本人も忘れていたようなことまでしっているものだから
だんだん嬉しくなって調子に乗り、言っちゃまずいことまで話しちゃう

対談者は吉田豪の手のひらの上で、ただ踊らされているだけ
こんな具合である

吉田「ちなみに大学一年の初体験の相手も街婦だったそうですね」
亜星「え、そんなことまで知ってるの?」
吉田「当時の週刊誌にはっきりそう答えてましたよ」
亜星「それ、カミさんにも言ってないよ・・・実はそうでした」
で後日、後悔して
時には誘導尋問だとボツになることも

吉田豪は大物芸能人を調子に乗せて過去の非合法ネタを暴露させるなど
吉田豪にとっては朝飯前
紙のプロレスやサブカル、アングラ系の雑誌に連載しているため
知らない人も多いことでしょう
実に残念
そのインタビュー内容は不愉快に思う人も多いかもしれない
しかし、彼の取材前の事前調査、発言の引き出し方など
ビジネスにも応用が利くのでは
特に営業やセールス、マーケッティングのビジネスをしている人など
薄っぺらなビジネス書を読むよりよっぽど役に立つこと間違いなし

ライターやインタビュアーなどという肩書きを持っている人は
絶対必読!
彼の爪のあかを飲みたくなるか、商売替えしたくなることでしょう

アングラ好きにはたまらないライターですが
彼の本はすぐ絶版になるので見つけたらさっさと買いましょう

あ、ちなみに冒頭のムツゴロウさんの話は本書への掲載は断られたとで
残念ながら載っていません
ムツゴロウさんも乗せられちゃったんですね(^_^;)

男気万字固め

著者名:吉田豪(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2007.02
ISBN :9784344409194