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パルナ書房

京の表は壬生、裏に回れば島原の町の本屋~2013年4月でパルナ書房は閉店いたしました。

十年一昔〜パルナ書房リニューアルのお知らせ   〜店長

暑い毎日が続きます。
お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?
私はパルナでの仕事にかかりきりでした。

最近読んだ本、嫌われ松子の一生 大型店に勝つポイント戦略 海戦3000年史 203高地の真実 
ばらばらですね・・・とりとめがなくてご紹介できません・・・

実は今日更新したのはパルナのリニューアルのお知らせのためでした。

私事で恐縮ですが、先代からパルナを引き継いで早10年になります。
引き継いだ当時はまだまだ町の本屋も元気で、
出版業界に不況なしなどと言われいたものです。

書店業のことを何も知らぬまま、引き継いですぐに先代が計画していた店舗リューアルを実行。
それまではあの小さな20坪の店で、レンタルコミックをしていたのです。
天井までありそうな文庫棚を仕切りにして、わずか8坪ほどをレンタルコミックのコーナーでした。
それでもお客様からビックリするぐらいのご利用をいただいていたのです。
そんなレンタルコミックサービスも近所に大手新古書店ができて半年で売上げ半減。
リニューアルと同時にレンタルを止めて販売オンリーにしようということになりました。そしてPOSレジを導入、販売時点管理などというシステムで効率経営。
やがてPCをさわり始め、お店のレジ台に置いていつでも検索&注文できる状態になりました。
ピーヒャラヒャラ〜FAXモデムでインターネットにつなげていた時代です。
町の本屋のパルナもそれなりに時代の流れに適応しようとしてきたわけです。

世の中も橋本総理時代に金融ビックバンが始まり大手証券会社が倒産したり、銀行が合併したり。この頃でしょうかね、携帯が高校生や中学生にも普及し始めたのは。不景気の中ドコモがだけが儲かってるなどといわれていたような気がします。携帯料金とコミックを買うお小遣いとが同額だったりして・・・小泉さんが登場し、衣料業界に価格破壊の象徴のようなShopがブレークし、デフレ社会に突入。
書店業界も右肩下がりの時代に入りました。

旅の絵本?」を紹介したときにもふれましたが、丹波口付近の街の風景が急速に変わりました。
中央市場と島原の街、どこか魚の臭いがするような気がする街、夜になるとパルナの明かり以外は真っ暗、日曜は閑散として特にリサーチパークのあたりなどはまるでゴーストタウン。
それがここ数年で五条通の拡張、ファミリーレストラン、回転寿司、大手衣料チェーン、外資系cafe、極めつけは深夜まで営業する大型スーパーの登場で日曜も人通りの多い街に変わりました。
その一方で昔からあったお店が何軒か閉店したのを皆さんご存じでしょうか?
市場原理主義のご時世それも仕方がないのかもしれません。

丹波口は良くも悪くも京都のど真ん中にしては異質な雰囲気がありましたが、
どこにでもある風景になったようにも思います。
しかしその市場原理の法則に従い、5年後10年後これらの大型店が撤退したとき、この町はどうなるのでしょう・・・私の思い過ごしでしょうか?
もっとも10年後もパルナは存在してるんかい!っと誰かに突っ込まれそうです。
商売に集中しようと思います。

ああ忘れておりました。リニューアルのお知らせです。
10年の歳月でテントは汚れ、雨よけのカーテンは破れました。
書棚は十分に使えますが、発売される本の形態やパルナの棚作りの方向性が変わつつあるのでそれにあわせた棚にしました。
POSレジやインターネットなど世に適応してきたはずのパルナですが、気がつけば取り残されておりました。
売れ筋、新刊、定番、マニュアル通りの書店展開ではどうにもならくなってきたのです。書店仲間をみても自店の棚作りをしている店と従来通りのやり方に終始している店とにはっきりと分かれてきました。
最初はほんのちょっと、テントと棚を変えるつもりだったのですが、建築士さんと相談している内についつい調子に乗ってしまいました。

しかし、改装は難しいですね。
半年近く建築士さんと毎週打ち合わせをし概ね当初の目的、イメージどおりになったのですが、細かい点でいろんな私の見通しの甘さが出てきました。5年ほど前に自宅を改装したのですがこちらも機能的には目的を果たしましたが、インテリアとしては悲しいものがありました。今回はそのリベンジもあり、信頼のおける建築士さんとイヤというほど打ち合わせをしてきたのです。俗に家は三回建ててはじめて納得のいく家になるといいますが、パルナの場合も大きな目的が叶ったのならそれで良しとせねばならないのかもしれません。後は棚作りでおもろい店にしていこうと思います。

お盆を仕事三昧で過ごしたのはこのためです。
夏のネタをもう少し書くつもりでしたが、働きすぎて眠たくなりました。
また改めます。

今後ともパルナとお付き合い下さいませ。